日本の歯科医療について
日本の歯科医療について
アメリカ留学時代に悔しい思いをしたことを未だに忘れません。
アナハイムで歯科のカンファレンスがありました。2000年か2001年だったと思います。私の後ろでアメリカ人の歯科業者の男性が2人で話ししていました。以下はその会話を英語から日本語に訳したものです。
Aさん“よう、元気だった?久しぶりだね。調子はどうだい?”
Bさん“ああ、調子はいいよ。”
Aさん“ところで君の前歯はどうした?とってもファニーな歯だね?
今日は歯科の学会に来ているって知ってた?
Bさん“ああ、分かってるけど….”
Aさん“分かった!日本人の歯科医師に治してもらったんだろ?(大笑い)”
日本の歯科医療は遅れていることは知っていましたが、このように思われているという事に対し、大きなショックを受けました。しかし、これは現実で、アメリカと日本の歯科医療の差は開くばかりです。
私はアメリカと日本の歯科医療を知る歯科医師として、また、日本で歯科医療を行っている歯科医師として、日本の歯科医療が世界に認められるようにしたいと思っています。きちんとした治療を行って、いつかAさんに“日本の歯科医療は凄いよ”って思ってもらいたいですね。
当時の悔しい思いは、良い思い出になり、今では良いモチベーションになっています。そして、2019年9月にロサンゼルスの学会に参加して来ます。