根管治療について

根管治療について

歯科医師の先生にお願いがあります。

抜髄をどうしてもしなければならない時は、ラバーダムの使用をお願いします。ラバーダムの不使用は、60%以上の確率で根尖性歯周病を作っていると思ってください。東京医科歯科大学の須田教授の論文で証明されているように、日本で行われた抜髄の60%以上が失敗しています。この現状を改善することは現代に生きる歯科医師の急務です。

根管が一度感染すると、難治性の感染根管になり、患者さんの経済的負担、時間的負担が発生します。患者さんに週一で6ヶ月、12ヶ月と通院していただいて、治療が失敗に終わることを経験されている先生方は多いのではないでしょうか?(患者さんは通院すれば治ると信じています)

抜髄の段階で、ラバーダムの使用、清潔な根管清掃器具の使用、的確な根管内消毒薬の使用があれば感染根管を作る可能性は随分減るのです。

ラバーダムが保険適応にならないことは存じておりますが、日本にはあまりにも感染根管が多く、抜歯の原因になっていることは残念でなりません。

抜髄時にラバーダムを使用しないことによって感染根管を作ってしまうことは歯科医師のモラルの問題でもあると思います。また、感染根管はマイクロスコープを使わないと治療がほぼ成功しないという事も知っていただけると幸いです。

なかまる歯科クリニック
中丸吾郎

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